北海道民のマネー事情

「同世代の人はどれくらいお金を貯めているんだろう?」「自分の出費って一般的なんだろうか?」「結婚や出産の費用って実際いくら必要?」。こんなギモンを抱いて検索してみても、「北海道基準」のデータに行き当たることはそれほど多くありません。「みんなのマネLABO」では、北海道在住の方に、お金やライフプランにまつわるさまざまなアンケートを実施。道民のマネー事情を徹底的に洗い出します!

北海道民はカードローンをどう使っている?【前編】

冠婚葬祭や不慮のケガ、クルマの思わぬ故障など、急な出費が必要になった時に味方となってくれるカードローン。利用目的が決まっている住宅ローンやマイカーローンと比べ、使い道が幅広いところも魅力です。今回は、北海道民の「カードローン事情」にクローズアップ!前編はカードローンの利用率や、まとまった出費が必要になった際の対処方法をアンケートしました。

■調査対象

【全体調査】北海道在住の16-69歳男女(過去5年以内に各種ローン利用者含む)4,880人

【カードローン利用者調査】上記のうち、過去5年以内(2018年~2023年)カードローンを利用した人 166人

■調査方法 インターネットリサーチ

■調査時期 2023年5月

若い世代…とりわけ20代男性はカードローンの利用率が高いことが判明。

最初に、道民が過去5年(2018年〜2023年)の間に利用したことがあるローンについて、当てはまる選択肢すべて選んでもらいました。全体結果は、約7割の方はローンを利用したことはなく、残りの約3割の方住宅ローンやマイカーローン、カードローンなど、いずれかのローンを利用していることがわかりました。

性別でみると、男性は約4割が過去5年の間にローンを利用した経験があり、いずれのローンも女性より利用率が高くなっています中でも1番利用率が高いのは住宅ローンという結果となりました。

 

【過去5年(2018〜2023年)に利用したことがあるローン】

性・年代別では男性20代のローン利用はカードローンがトップで、30代から年齢が高くなるにつれて住宅ローンの利用率が上回ります。また、男女ともにカードローンの利用率は年齢を重ねると低くなっていく傾向が見られました。若いうちは、まだ収入が多くないことを考えると、急な出費にカードローンの助けを借りる機会が多いのだと想定できます。

【過去5年(2018年~2023年)利用したことがあるローン(男性)

【過去5年(2018年~2023年)利用したことがあるローン女性

若い女性はカードローンのほか、フリマサイトや副業もお金の準備手段に。

次に日常生活で急にお金が必要になった際の対処方法を答えてもらいました。金額は「50万円以下」「51〜100万円以下」「101万円以上」の3パターンを用意し、当てはまる選択肢をすべて選んでもらった結果が以下のグラフです。

【お金が必要になった場合に準備する手段】

いずれの金額でも「家族・親戚からお金を借りる」がトップ。注目したいのは、「カードローンを利用する」が金額が増えるにつれ選択率も高くなっているです。家族や知人から借りるには金額が大きすぎると判断されるからでしょうか。カードローンを「いざというときの切り札」と考えている方が多いのかもしれません。

また、アンケート結果を性・年代別で見たところ、男性20代と女性20代が特徴的な結果となりました。

【お金が必要になった場合に準備する手段/男性20代】

男性20代で特徴的なのは、どの金額帯でも「クレジットカードでキャッシングする」が全体に比べて高い傾向にあること。また、50万円までなら「知人・友人からお金を借りる」が10人に1人(10.2%)いるのも、他世代に見られない傾向です。

【お金が必要になった場合に準備する手段/女性20代】

女性20代では「カードローンを利用する」「クレジットカードでキャッシングする」が全体値よりも高い結果となっています。とりわけ、101万円以上の場合はカードローンの利用を選ぶ方が4割弱(37.6%)達していますまた、若い世代らしく「フリマサイトや質屋で物を売る」「副業でお金を稼ぐ」も多く、お金の準備方法にもイマドキの考え方が反映されているようです

後編では、カードローンを利用する理由や利用金額といった、より気になる部分を具体的に深掘りします。また、北海道ろうきんでは、限度額にかかわらず金利が一定のカードローン「マイプラン」をご用意。詳しくは北海道ろうきんのホームページご覧ください。

「みんなのマネLABO」編集部

執筆者 「みんなのマネLABO」編集部

北海道労働金庫の営業推進部の職員が中心となって「みんなのマネLABO」の各記事を企画・監修。北海道のマネービギナーにとってプラスに働く内容や分かりやすい記事をお届けすることを目指しています。