北海道民のマネー事情

「同世代の人はどれくらいお金を貯めているんだろう?」「自分の出費って一般的なんだろうか?」「結婚や出産の費用って実際いくら必要?」。こんなギモンを抱いて検索してみても、「北海道基準」のデータに行き当たることはそれほど多くありません。「みんなのマネLABO」では、北海道在住の方に、お金やライフプランにまつわるさまざまなアンケートを実施。道民のマネー事情を徹底的に洗い出します!

北海道民の相続・贈与にまつわるリアルボイス

相続や贈与というと難しく煩雑なイメージがあり、つい考えないようにしてしまいがち。けれど年齢を重ねるにつれ、親の介護や看病をする機会が訪れることで遺産について意識したり、逆にシニア世代は家族に少しでも財産を遺したいと思うようになったりなど、相続や贈与が現実味を帯びてくるタイミングがいずれやってくるはずです。今回は、北海道民に相続人になった経験の有無や困ったことなどをアンケート。「いつか訪れるそのとき」のために、ぜひ参考になさってください。

■調査対象 北海道在住の16-69歳男女(過去5年以内に各種ローン利用者含む) 940人
■調査方法 インターネットリサーチ
■調査時期 2023年5月

年齢が上がるにつれて、「相続」を経験したことがある方も増加。

まずは、相続人になった経験の有無について聞いてみました。全体結果では、「(自身が)相続人になった経験がある(14.1%)」「身内が相続人になった経験がある(16.0%)」を合わせると約3割の方が相続人になった経験があることがわかりました。

 

【相続人になった経験の有無】

次に相続人になった経験の有無を性・年代別で見てみましょう。

【相続人経験の有無(性・年代別)】

「(自身が)相続人になった経験がある」+「身内が相続人になった経験がある」を性別で比べると、男女に大きな差はありませんでした。一方年齢別では、年齢が上がるにつれて相続人になったことがある割合が高まっていきます。特に50-60代で本人が相続経験をした率が高くなり、50代で約1/4(24.9%)、60代では4割強(42.1%)となりました。年齢を重ねるにつれ親が亡くなるなどにより、相続・贈与に関わる機会が増えると考えられます。

手続きの煩雑さや親族間のトラブルが困りごとの代表格。

続いて相続する上で苦労したことや困ったことを、自由回答で記入してもらいました。その中からいくつかリアルボイスをご紹介しましょう。

これらをみると、相続人となって苦労したことや困ったことは大きく、「遺品の処理」と「相続金品」に関することに分けられそうです。とりわけ後者は、「相続する兄弟・親族間でのトラブル」や「手続きが大変」「知識不足による困惑」といった趣旨のコメントが目立ちました。

ご自身で相続の手続きを進めるのが困難な場合などは、相続に関する専門家への相談も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

北海道ろうきんでは、(株)山田エスクロー信託の業務提携店として、お客さまの相続ニーズに応えるべく「遺言信託業務」や「遺産整理業務」の媒介を行っています。「遺言信託業務」では遺言の事前相談から遺言書の作成、遺言書の保管、財産などの変動のご照会、遺言の執行までを、「遺産整理業務」では、相続に伴う種々の問題を信託会社の専門家がお手伝い、アドバイスを行うサービスです。

詳しくは、北海道ろうきんホームページの遺言信託業務遺産整理業務ページをご確認ください。

「みんなのマネLABO」編集部

執筆者 「みんなのマネLABO」編集部

北海道労働金庫の営業推進部の職員が中心となって「みんなのマネLABO」の各記事を企画・監修。北海道のマネービギナーにとってプラスに働く内容や分かりやすい記事をお届けすることを目指しています。