北海道民のマネー事情

「同世代の人はどれくらいお金を貯めているんだろう?」「自分の出費って一般的なんだろうか?」「結婚や出産の費用って実際いくら必要?」。こんなギモンを抱いて検索してみても、「北海道基準」のデータに行き当たることはそれほど多くありません。「みんなのマネLABO」では、北海道在住の方に、お金やライフプランにまつわるさまざまなアンケートを実施。道民のマネー事情を徹底的に洗い出します!

資産運用は世帯年収が高くなくても踏み出せる!?じゃあ人気の運用方法は?

今回は、世帯年収別に見た「資産運用を行っている方の割合」や「世帯年収別に人気の資産運用ランキング」をご紹介。「自分と同じくらいの世帯年収の人はどんな資産運用をしているんだろう?」。そんな疑問を抱いているマネービギナーの参考になる調査結果をご覧ください!

■調査対象 北海道在住の16-69歳男女 589人

■調査方法 インターネットリサーチ

■調査時期 2022年2月 

世帯年収にかかわらず約3割の方が資産運用を行っている!

北海道民の世帯年収別の資産運用割合を見てみましょう。今回のアンケートによると、世帯年収にかかわらず、およそ3割の方が資産運用を行っています。資産運用に最も積極的なのは、「世帯年収800〜1,000万円未満」の方々でした。

資産運用の上位は「NISA・つみたてNISA」と「投資信託」!

資産運用への積極性がなんとなく見えてきたところで、気になるのは「自分と近い世帯年収の人はどんな資産運用をしているのか」。まずは、世帯年収が、「200〜400万円未満」「400〜600万円未満」「600〜800万円未満」の方々が、それぞれ実際にチャレンジしている資産運用の人気ランキングをピックアップ!

世帯年収「200~400万円未満」の世帯は、「投資信託」と「NISA・つみたてNISA」が同率1位で、2位が「債券投資」。このランキングを見ると、長期的に資産形成をしたいと考えているようです。さらに、ローリスクな「債券投資」や「有事の金」といわれる「金投資」を行う人が多いことから、リスクヘッジ(※)に敏感なのかもしれません。

(※)「リスクヘッジ」とは、下振れ(数値・指標などが想定したものよりも下がること)リスクに備えるための対策のことをいいます。

世帯年収「400~600万円未満」をみると、1位が「NISA・つみたてNISA」。2位には「金投資」と「株式投資」が、3位には「信託投資」と「iDeCo」がそれぞれ同率でランクインしており、いずれもほぼ僅差となっています。長期的な資産形成に向いている「投資信託」や、老後の備えとなる「iDeCo」、大きな利益の獲得も狙える「株式投資」がランクインしているなど、ライフプランに合わせて資産運用先をバランス良く組み合わせたい人が多い印象です。

世帯年収「600~800万円未満」の層は、「投資信託」がトップ。次いで「NISA・つみたてNISA」、「株式投資」の順にランクインしています。注目すべきは、600万円未満の層では1割前後だった「株式投資」が20%の大台に乗っていること。このゾーンは、「投資信託」や「NISA・つみたてNISA」でコツコツとお金を増やすのと同時に、株式投資で利益を狙うなど、複数の商品を運用するマネー上級者が多いのかもしれません。

世帯年収800~1,000万円未満の世帯では、「NISA・つみたてNISA」「株式投資」に続いて、 「国債などの債券投資」がランクインしました。

ちなみに、世帯年収「1,000万円以上」の世帯は、1位から同率を含めた4位まですべての資産運用を行っている割合がいずれも20%を超えています。年収が上がるにつれて貯蓄やお金に余裕が生まれ、複数の資産運用を行っていると読み取ることができます。その結果、得られた利益をさらに運用するという好サイクルになっているとも考えられるでしょう。また、「国債」や「金投資」といった手堅いとされる商品を選び、地道にお金を増やすような資産運用をしていることも伺えます。

「みんなのマネLABO」では、今回ピックアップした世帯年収ゾーンのすべてでランクインした「NISA・つみたてNISA」「投資信託」の基礎知識をわかりやすくご紹介しているページもあります。「投資信託」や「iDeCo」などの資産形成に役立つ商品の詳細が見られる北海道ろうきんホームページもぜひご覧ください。

「みんなのマネLABO」編集部

執筆者 「みんなのマネLABO」編集部

北海道労働金庫の営業推進部の職員が中心となって「みんなのマネLABO」の各記事を企画・監修。北海道のマネービギナーにとってプラスに働く内容や分かりやすい記事をお届けすることを目指しています。