マネーしたくなるお金のハナシ

お金のことはもちろん、ライフプランに合わせた資産運用の方法や保険の選び方などをアドバイスするプロのFP(ファイナンシャルプランナー)。このコンテンツは、さまざまな目標や悩みを抱える北海道の「リアル」なお金ビギナーが、「こんな初歩の初歩から聞いていいの?」と思える質問をぶつけて、FPからやさし〜く答えてもらうやり取りの実録です。

これから始まる新NISAって、今のNISAと何が違うの?【後編】

【今回の登場人物】
久保田恒央さん
将来設計士®、FP(ファイナンシャルプランナー)、トータルライフコンサルタント。4人のお子さんを持つ超絶やさしいお父さん。お弁当づくりも上手。
ハルコ
札幌市在住の30代前半女子。独身。デザイン会社勤務。お金のハナシや資産運用に興味はあるものの、何から始めれば良いのかわからず、結局何もできない日々。友人の紹介からFP久保田さんと知り合いに。

バリバリ働く20〜40代は多少の冒険をするのもアリ。

ハルコは、FPの久保田さんから2024年1月にスタートする新NISAについてアレコレと教わっているところ。後編では年代によってオススメする投資商品のアドバイスをはじめ、貯金と投資のバランスや現行NISAの取扱いがどうなるか、などに話題が広がりました。

ハルコ:新NISAは、今のNISAに比べてメリットがたくさんあることがわかりました!ちなみに、久保田さんは相談者の方に、どんな商品を選ぶべきかオススメすることはありますか?

久保田さん:手元にどれくらいの貯金や資産があるのか、既婚か独身か、お子さんの将来を含めてライフプランをどう設計しているのかなどを総合的にみて判断しているので、一組一組でオススメする商品は異なります。
ただ、一般論としてアドバイスするなら、20代~40代のバリバリ働く世代には、長期・分散の投資を念頭に置いた上で、多少のリスクがあってもリターンのあるものを選ぶという選択も、アリだと思います。

ハルコ:給与の収入が安定している内に、多少の冒険をしたほうがお金が増える可能性が高いということですか?

久保田さん:その通りです。一方、定年退職が見えてくるようになったら、値動きの少ない安定した商品に移行していくのも一つの手です。

ハルコ:新NISAの年間投資額も拡大したことですし、私の年齢だと、どんどん投資したほうが良いってことですね。

久保田さん:いえいえ、それは早計です(笑)。確かに日本はアメリカなどと比べて、投資よりも貯金にウエイトを置く人が圧倒的に多いのが現実です。ただ、私の相談者にも手元の貯金が150万円程度で、株式・投資信託が1,000万円を超えるケースもありましたが、さすがにバランスが悪いので一部を現金化するようにアドバイスしました。大切なのは現状の収入と支出をしっかり把握し、将来の予定を組んだ中で、「見なかったことにしていいお金」でムリのない投資を始めることです。

ハルコ:以前もアドバイスしてもらっていましたね。改めて肝に銘じます!

久保田さんがハルコに投資に回す金額の考え方をアドバイスした、「貯金が少なくても、投資ってできるの?」の記事もあわせてご覧ください。

現行NISAは非課税期間の終了まで運用可能!

ハルコ:久保田さん、実はこれまでのアドバイスを踏まえて、最近、現行のNISAでつみたてNISAを始めたんです。ただ、新NISAがスタートするにあたって、何か手続きをしなければならないと考えると、ちょっと面倒な気も…。

久保田さん:おお、ハルコさん、ついに一歩を踏み出したのですね!素晴らしい!そして、安心してください。新NISAの口座は、何の手続きをせずとも自動開設されるんです。

ハルコ:え!そうなんですか!私もつみたてNISAを始める時、手続きが煩雑そうなイメージが一番の壁になっていたので、自動開設されるのはうれしいです。でも、私のつみたてNISAって、どうなっちゃうんでしょうか?

久保田さん:新NISAは現行NISAとはあくまで別枠の扱いとなります。現行NISAは非課税期間の終了までは非課税で運用可能です。ハルコさんのように2023年につみたてNISAを始めた場合、20年後の2042年までは現行NISAの枠組みの中に置いておけるというワケです。仮に月々2万円を7~12月まで積み立てていた場合、12万円は2042年まで非課税になります。

ハルコ:なるほど!ちなみに、2042年を過ぎてしまうと、どうなるんでしょうか?

久保田さん:非課税期間終了後に課税口座に払い出しされます。もしくは終了する前に売却して、改めて新NISAの資金にする方法もあるでしょう。

ハルコ:ふむふむ。じゃあ、私の場合はほんの少しの金額ですが、今のNISAと新NISAで非課税保有期間をダブル利用できるということなんですね。ちょっぴりトクした気分!
久保田さん、いろいろとアドバイスありがとうございました。新NISAを自分なりに活用して、コツコツ資産運用頑張ります!

新NISAについて、もっと知りたい方はろうきんNISAスペシャルサイトをチェックしてみてください。

久保田 恒央氏

記事監修 久保田 恒央氏

将来設計士®、ファイナンシャルプランナー、トータルライフコンサルタント、FP事務所株式会社3way(スリーウェイ)代表
1970年富良野生まれ旭川育ち。15年以上前から札幌市内各ハウスメーカー、マンション販売会社のFP相談担当。現在、FP事務所、株式会社3wayと不動産事業おうちカンパニーを運営し、保険代理店、株式会社ホロスプランニング(生命保険、損害保険33社取扱)と提携。今まで1000件以上のご家庭のライフプラン(教育費、住居費、生活費など)に基づいた家計見直しと生活提案が好評。