北海道民はお金の相談、どうしてる？【前編】

日々の節約方法といったライトな話題から、親しい間柄でもなかなか切り出しにくい住宅ローンの支払金額まで、お金にまつわる相談ごとは人によってさまざまあるのが現実。そこで北海道民がお金について相談したいと思っていることや、相談相手などについてアンケートを行い、その結果を2回に分けてご報告します。前編では、お金にまつわる話を誰かに相談した経験があるかどうか、これから相談したいこと・知りたいことは何かをテーマに調査結果を分析します。

■調査対象 北海道在住の16-69歳男女(過去5年以内に各種ローン利用者含む) 940人

■調査方法 インターネットリサーチ

■調査時期 2023年5月

将来に向けてお金をどう増やし、どう貯めるのかというテーマが上位に。

【お金で相談した経験があること】

全体のトップとなったのは、「保険商品の選び方、保険の見直し（12.0％）」。これに「投資・資産運用の方法（11.6％）」、「貯蓄・資産形成の方法（10.4％）」が続きます。万一のリスクにどう備えるか、どのようにお金を増やしていくのか、どのようにお金を貯めるのかなど、将来に向けた相談ごとが上位を占めました。

また、女性は「無駄遣いを減らしたい」を選んだ方が多いのも特徴。ここ最近の物価高などを踏まえて、生活費の見直しを迫られている方が増えているのかもしれません。

次に、「お金に関して今後相談したいこと」を聞いた結果が以下となります。こちらもさまざまな選択肢の中から複数回答してもらいました。

【お金で相談したいこと・知りたいこと】

トップは「老後の備え・年金（17.2％）」で、これに「投資・資産運用の方法（15.6％）」、「貯蓄・資産形成の方法（14.1％）」が続きます。また、「特に相談したい・知りたいことがない」が約半数（52.7％）となりました。

相談した経験があることと、相談したいことの差が大きかったのは「老後の備え・年金（相談したことがある：7.9％／相談したい：17.2％）」と「節税対策（相談したことがある：5.7％／相談したい：13.3％）」。これらは、「相談したくてもできていないテーマ」であると考えられます。

お金に関する相談のニーズは、30代女性が高い結果に。

続いて、「お金で相談したいこと・知りたいこと」の回答から、男女20代〜40代のトップ5の回答にフォーカスしてみました。

【お金で相談したいこと・知りたいこと（男性20代〜40代）】

男性20代〜40代は、「投資・資産運用の方法」がどの年代も1位となっており、いかにお金を増やしていくかを相談したい方が多いことがわかりました。とりわけ20代の若年層で「将来設計、ライフプランニング（14.3％）」が3位にランクインしており全体値よりも高いことから、先行きの見えにくい時代を肌で感じて、しっかりとしたライフプラニングを重視していることが伺えます。

【お金で゙相談したいこと・知りたいこと（女性20代〜40代）】

女性20代〜40代は、どの年代も「無駄遣いを減らしたい」がトップ5にランクイン。20代などは特に働き始めたばかりであることや物価高もあって、節約意識が高まっているといえるでしょう。女性30代のトップ5のほぼ全ての項目が全体値より高く、ライフステージの変化などにより多種多様な相談をしたいニーズの高さが伺えます。

年代が上がるにつれ相談したい内容が複雑・具体的に。

最後は「お金で相談したいこと・知りたいこと」について、フリーアンサーの回答から一部をご紹介します。

【お金で相談したいこと・知りたいこと（男性・自由回答）】

【お金で相談したいこと・知りたいこと（女性・自由回答）】

フリーアンサーでは男女ともに、10〜20代ではお金の稼ぎ方や節約方法が多く、30〜40代は子どもの教育費や老後に向けた資産形成などが視野に入ってくるようです。50〜60代は相談ごとがより複雑・具体的となり、相続や遺産管理などについて相談したいという回答が見られました。

お金にまつわる相談については、実際の相談相手は誰なのかなど、次回の後編でも詳しくお伝えします。
北海道ろうきんでも、資産運用やローンなどのお金にまつわるご相談をしていただけますので、ホームページをご確認の上お気軽にお問い合わせください。