そもそもマイカーローンって、どんなのがあるの？

【今回の登場人物】

久保田恒央さん

将来設計士®、FP（ファイナンシャルプランナー）、トータルライフコンサルタント。4人のお子さんを持つ超絶やさしいお父さん。お弁当づくりも上手。

ハルコ

札幌市在住の30代前半女子。独身。デザイン会社勤務。お金のハナシや資産運用に興味はあるものの、何から始めれば良いのかわからず、結局何もできない日々。友人の紹介からFP久保田さんと知り合いに。

クルマのローンを利用するための入り口は大きく二つ。

FPの久保田さんから、ローン利用に関するポイントを教えてもらったハルコ。あれから気になるクルマが見つかり、 マイカーローンの利用を本格的に考え始めました。ところが、そもそもマイカーローンにはどんなものがあるのか、何を決め手にいくらくらい借りるべきか頭を悩ませ、またもや相談に出かけました。

ハルコ：こんにちは、久保田さん。前回はローンについて色々教えていただきありがとうございました。あれから本格的にクルマの購入を検討していて、120万円くらいのカワイイ軽自動車が気になっているのですが…そもそもマイカーローンって、どんなものがあるんでしょう？

久保田さん：こんにちは、ハルコさん。いよいよクルマの購入を本気で検討し始めているんですね。クルマのローンを組むにあたっては、まず道が大きく二つに分かれています。一つは販売店（クルマ屋さん）のローンを利用する道、もう一つが自分で金融機関のマイカーローンを探す道です。

ハルコ：なるほど、入り口はわりとシンプルなんですね。

久保田さん：その通りです。まずは販売店のローンについて、審査がスピーディだったり、最近では残価設定ローンというものが登場しています。ハルコさんはご存知ですか？

ハルコ：う〜ん…クルマ屋さんで名前を見かけたことがあるくらいです。

久保田さん：これは、契約時にあらかじめ将来の下取り価格を設定して、それを差し引いた金額に対してローンを組んで支払う方法です。例えば、120万円のうちの30万円を残価として設定した場合、ローンの利用金額は90万円になるので月々の返済金額は抑えられます。

ハルコ：え！？おトクじゃないですか！

久保田さん：ただし、あくまでローンを先延ばしにしていることを忘れてはいけません。返済期間を5年とした場合、5年後には残りの30万円を支払うか、新しいクルマに乗り換えるなどの必要があります。

年齢や性別、選ぶクルマによっておトクになることも。

ハルコ：マイカーローンをネットで検索して、金融機関のホームページもいろいろと見ているのですが、商品がたくさんありすぎて何を決め手にしたら良いかわからないんです…。

久保田さん：やはり重要なのは金利です。金融機関では一般的に3〜4％、しっかり探していくと2％台のマイカーローン商品を見つけることもできます。

ハルコ：やっぱり金利が低いことが決め手の一つになりますよね。ちなみに、金融機関のホームページでは「固定金利」とか「変動金利」とかを見かけたんですが、メリットや違いってあるんですか？

久保田さん：私も相談相手からよく聞かれる質問です。「固定金利」は、ローンを借りている期間中は景気や経済情勢にかかわらず金利がずっと一定。つまり、お金に関する計画が立てやすいですし、返済額もわかりやすいのがメリットです。

ハルコ：明確なのは良いですね！ちなみにデメリットはありますか？

久保田さん：一般的に「変動金利」に比べると、金利がやや高い傾向です。「変動金利」は、そもそも金利が低く設定されている一方、場合によっては高くなることもあるのがデメリットといえるでしょう。

ハルコ：何だかマイカーローンを選ぶ基準が見えてきた気がします。他にもポイントはありますか？

久保田さん：金融機関によっては、キャンペーンが行われていたり、電気自動車のようなエコカーライフを応援する金利が適用されたりすることもあります。年齢や性別、選ぶクルマによっておトクになることもあるので、そういった観点からマイカーローンをチョイスするのもおすすめです。

北海道ろうきんのマイカーローン「轟レディ」「轟エコ」「轟ヤング」も要チェック！

ハルコ：そんなこともあるんですね！ホットな情報、ありがとうございます！

久保田さん：さて、次回はマイカーローンをいくらくらい借り、どれくらいかけて返すのが良いか、その考え方をお話ししましょう！

ハルコ：よろしくお願いします！