北海道民のマネー事情
「同世代の人はどれくらいお金を貯めているんだろう?」「自分の出費って一般的なんだろうか?」「結婚や出産の費用って実際いくら必要?」。こんなギモンを抱いて検索してみても、「北海道基準」のデータに行き当たることはそれほど多くありません。「みんなのマネLABO」では、北海道在住の方に、お金やライフプランにまつわるさまざまなアンケートを実施。道民のマネー事情を徹底的に洗い出します!
北海道民の結婚にまつわるマネーの実情【前編】
結婚は人生でも指折りの幸せなライフイベント。一方、結婚式やハネムーン、新生活に向けた準備など、ご夫婦によっては大きなお金を用意しなければならないケースも少なくありません。今回は、2017年から2021年の間に入籍した北海道民に、結婚にまつわるマネーの実情や不安だったことなどをアンケート!前編は、結婚にかかったお金と、その原資にスポットを当てます。
■調査対象 北海道在住の20-60代のうち、2017年~2021年に結婚をした人 194人
■調査方法 インターネットリサーチ
■調査時期 2022年2月
男性20代、女性30代は結婚にかけるお金の合計額が高い!
最初に北海道民が結婚をする際にかかった、「婚約費用」「結婚式費用」「ハネムーン費用」「新生活準備金」の平均金額をご紹介します。全体の結果と、厚生労働省調査*による平均初婚年齢(女性29.5歳、男性31歳)周辺にあたる20~30代男女別の回答は以下の通りです。
*出典元:厚生労働省「令和3年(2021)人口動態統計月報年計(概数)の概況」
【結婚にかかったお金(全体、男女20~30代)】
結婚時にかかった全体の平均金額は、「婚約費用」が32.0万円、「結婚式費用」が54.6万円、「ハネムーン費用」が31.5万円、「新生活準備金」が39.2万円で、合計が157.2万円となっています。
男性20代は結婚関連資金の合計額が200.4万円と高く、30代では126.8万円に収まっています。男性20代はこれから収入が高まることを見越して奮発する一方、男性30代は子育てや住宅購入を見据えて控えめにしているのかもしれません。
一方、女性20代の結婚関連資金の合計額が125.3万円であるのに対し、30代は176.5万円と高い傾向に。女性30代は結婚式や新生活にかける金額が平均を大きく超えており、ある程度収入に余裕ができた現れとも考えられます。
女性は「結婚式費用」を重視する傾向に。
続いて、結婚でかかったそれぞれのお金を割合で見てみましょう。
【結婚にかかったお金の割合(全体、男女20~30代)】
女性は結婚式費用にお金をかける割合が高く、特に20代女性が46.5%と全体支出のほぼ半分を占める結果に。結婚式に対する考え方は人それぞれですが、憧れの舞台にお金をかける傾向が根強いことが伺えます。
最後は、結婚にかかったお金の原資について、さまざまな選択肢の中から複数回答してもらった結果が以下のグラフです。
【結婚にかかったお金の原資】
全体では約7割が「夫婦の預貯金等自己資金」(69.7%)で用意し、特に女性は約8割が自己資金を活用(78.2%)しています。とはいえ、まだまだ収入が上がりきっていない男女20代は「親・親族等の援助」の比率が高い結果となりました。
◎まとめ◎
・結婚関連資金の平均合計額は157.2万円。
・男性20代、女性30代が結婚関連資金の合計額が高い傾向。
・結婚にかかったお金の割合で見ると女性は結婚式費用の比重が高い傾向。
・結婚にかかったお金の原資は男女20代が親・親族等からの援助の比率が高い。
今回の結果から、結婚時に160万円ほどのお金がかかっていることがわかりました。結婚式を豪華にするか、新生活にかかるお金に重きを置くかは人それぞれですが、若い夫婦にとって160万円のお金を準備するのは簡単なことではないでしょう。
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