北海道民のマネー事情

「同世代の人はどれくらいお金を貯めているんだろう?」「自分の出費って一般的なんだろうか?」「結婚や出産の費用って実際いくら必要?」。こんなギモンを抱いて検索してみても、「北海道基準」のデータに行き当たることはそれほど多くありません。「みんなのマネLABO」では、北海道在住の方に、お金やライフプランにまつわるさまざまなアンケートを実施。道民のマネー事情を徹底的に洗い出します!

考えておきたい「教育資金」をリサーチ【前編】

人生三大資金のひとつともいわれる「教育資金」。大学・短大・専門学校の入学金や授業料、さらには遠方に進学した際の仕送りや子どもの生活費など、トータルでかかるお金は大きいものです。今回は、北海道民の教育費や教育ローンの実態にスポットを当てたアンケートを実施。前編は、教育ローンを利用したことがある人の利用目的や、教育にかかるお金にまつわる不安に関してご紹介します。今、まさに教育資金について悩んでいる方も、将来を考える上で知っておきたい方も、必見の内容です。 

■調査対象 過去5年以内に教育ローンを利用した北海道在住の40-59歳男女 160人 

■調査方法 インターネットリサーチ 

■調査時期 2022年2月

教育ローンの利用目的は、授業料や生活費の「在学費用」がトップ。

今回のリサーチは、過去5年以内に教育ローンを利用した40〜50代の北海道民に絞ってアンケートを実施しました。

教育ローン利用者全160人にローンの利用目的を聞いたところ、トップとなったのは「子どもの授業料・生活費など在学費用(23.8%)」。性世代別でみると、女性50代が最も高く37.8%という結果になりました。お子さんがより良い学生生活を送れるよう、暮らしや学びをサポートしてあげたいという気持ちの現れなのかもしれません。
在学費用に続いて次点となったのは、「子どもの国公立大学入学費用」と「子どもの私立大学(文系)入学費用」が16.9%でした。同率で続いていることから、やはり大学進学に向けたローン利用を検討される方が多いようです。
一般的に教育ローンの利用目的は入学費用のまとまった金額をイメージしがちですが、アンケート結果から実際はお子さんの生活費や授業料といった日々のお金をカバーするために使われていることがわかりました。

3割が「入学・在学にかかるお金がどれくらいか」不安と回答。

次に「子どもの入学や在学にかかるお金のことで不安に思ったこと」を、さまざまな選択肢を用意し複数回答で聞いてみました。以下が全体のアンケート結果です。

トップは、3人に1人が選んだ「入学・在学にどのくらいのお金がかかるかわからなかった(33.1%)」。これに「入学・在学にかかるお金を準備できないかもしれないと悩んだ(30.0%)」、「入学・在学にどのようなお金(入学金以外の諸費用など)がかかるかわからなかった(28.8%)」が続きました。

性別で主な不安を分析したところ、女性40〜50代で目立ったのは「入学・在学にかかるお金を準備できないかもしれないと悩んだ」(36.4%/全体30.0%)という回答。一方、男性の40〜50代は「入学・在学にどのくらいお金(入学金以外の諸費用)がかかるかわからなかった」(39.8%/全体33.1%)が多いようです。また男女共に40代に限ってみれば、「入学・在学にかかるお金を、どうやって準備するかわからなかった」が全体18.8%に対し、男性40代27.3%、女性40代30.0%と3 割前後となっており、準備する手段に頭を悩ませていることがわかりました。


続いて、世帯の預貯金別に教育にかかるお金の不安を分析してみました。

預貯金が少ない層は、「お金を準備できないかもしれない」という不安を抱えているようです。預貯金が100万円以上の層は、「ローン選び」や「自己資金とローンの割合」、「入学金以外の諸費用に関する疑問」など、教育資金の準備の仕方を具体的にイメージした上での不安が多くなっています。

「教育費がいくらかかるのかわからない」「どのように準備すべきかわからない」といったお悩みに対してFPが解説するコンテンツもあるので、ぜひコチラもご参考にしてください。

【後編】では、40-50代男女の「教育にかかった費用」や「教育ローンの利用金額」といった具体的な情報を詳しく検証します。

北海道ろうきんでは、安心金利でゆとりのある返済計画が立てられる教育ローンをご用意しています。ぜひ、ホームページもご参考にしてみてください。

「みんなのマネLABO」編集部

執筆者 「みんなのマネLABO」編集部

北海道労働金庫の営業推進部の職員が中心となって「みんなのマネLABO」の各記事を企画・監修。北海道のマネービギナーにとってプラスに働く内容や分かりやすい記事をお届けすることを目指しています。