北海道民のマネー事情

「同世代の人はどれくらいお金を貯めているんだろう?」「自分の出費って一般的なんだろうか?」「結婚や出産の費用って実際いくら必要?」。こんなギモンを抱いて検索してみても、「北海道基準」のデータに行き当たることはそれほど多くありません。「みんなのマネLABO」では、北海道在住の方に、お金やライフプランにまつわるさまざまなアンケートを実施。道民のマネー事情を徹底的に洗い出します!

北海道民の「マイホーム」と「お金」の事情を徹底調査【前編】

マイホームの購入といえば、多くの方にとっておそらく人生で最大の買物のはず。住まいの隅々まで自分好みにできる注文住宅にするか、利便性の高い物件が多いマンションにするか、そもそも新築と中古のどちらを選ぶべきか…など、「家族の城」についてあれこれ考えるだけでも楽しいことでしょう。一方で、マイホームの購入資金をどのように調達するかなど、お金のことで悩む人も多いのでは…?今回は、北海道民がマイホーム購入にどのくらいお金をかけているのか、住宅ローンの利用目的や購入時にどんな不安があったかなどの、「マイホームとお金の事情について調査した結果を前後編に分けて紹介します。

■調査対象 過去5年以内に住宅ローンを利用した北海道在住の30-59歳男女 341人

■調査方法 インターネットリサーチ

■調査時期 2022年2月

マイホームを買うにあたり、「いくらかかるかわからない」が不安のトップ。

今回のリサーチは、過去5年以内に住宅ローンを利用した30〜50代の北海道民に絞ってアンケートを実施しています。最初に「住宅購入にかかるお金のことで不安に思ったこと」を、さまざまな選択肢を用意し複数回答で聞いてみました。

【住宅購入にかかったお金の不安(性別)

住宅購入のお金の不安は、「住宅購入にどのくらいのお金がかかるかわからなかった(40.8%)「住宅購入にどのようなお金(住宅購入以外の諸費用)がかかるかわからなかった(33.7%)がトップ2となり、「総額はいくら?」「どのような費用がかかる?」が住宅購入の主な不安となりました。

続いて性別では、女性「住宅購入にどのようなお金(住宅購入以外の諸費用)がかかるかわからなかった(37.6>男性30.1や「どの支払い方法(公的融資・ローンなど)を選べばよいか迷った」(26.7%>男性17.6%)が、男性の回答を大きく上回りました。女性ならではの細やかな目線で、不動産取得税や登記費用といった住宅以外にかかるお金まで視野に入れているのかもしれません。

また、年代別の結果も見てみましょう。

【住宅購入にかかったお金の不安(年代別)】

年代別では、30-40代で下記の回答が全体値と比べ高くなっています。

【30代】

住宅購入にどのくらいのお金がかかるかわからなかった(53.2%>全体40.8%

住宅購入にかかるお金の、情報入手手段がわからなかった」(13.7%>全体8.5%)

【40代】

住宅購入にかかるお金を、準備できないかもしれないと悩んだ(35.7%>全体27.9%

30代は結婚や出産によるライフスタイルの変化が起こるケースが多い年代ですが、半数以上が住宅購入にかかるお金がわからないと回答しています。マイホーム購入に関する情報の入手手段がわからないことも、悩みの大きな原因となるのでしょう。

40代は教育費など他の出費もかさむ年代でもあることから、お金を準備できるかどうか不安を抱くことが多いようです

一方50代になると全体的に他の世代に比べて不安の割合が低くなる結果となりました。

▶▶▶FPに聞く「マイホーム購入時の予算の決め方」はこちら

30代の住宅ローン利用目的は、「新築戸建」が半数以上に。

続いて「住宅ローンの利用目的」を性別にまとめたのが以下のグラフです。

【住宅ローン利用目的(性別)

全体でトップとなったのは「新築土地付注文住宅の購入(34.9%)で、これに「中古戸建住宅の購入(21.1%)が続きます。マイホームを購入するなら家族の希望やニーズが叶う注文住宅を希望する人が多い現れかもしれません尚、性別では大きな差が見られませんでした

続いて住宅ローンの利用目的を年代別に見てみましょう

【住宅ローン利用目的(年代別)】

注目したいのが30代で、「新築土地付注文住宅の購入(46.0%>全体34.9%)や「新築分譲戸建住宅の購入(13.7%>全体9.7%)が全体値よりも高く、「新築分譲マンションの購入」(7.3%)も加えると全体の2/3(67.0%)が「新築物件」購入にローンを利用したようです。これから先の家族との生活を見据え、新しい住まいを購入したいと考えるのもうなずけます。

一方、50代は「中古マンションの購入(16.7%>全体10.6%)「自宅のリフォーム(17.6%>全体9.1%)が他の世代より高くなっています。例えば、子どもが巣立ったことで老後を見据えた住まいのダウンサイジングを考えたり、古くなってきた自宅の手入れをしたりするタイミングといえそうです。

【後編】では、北海道民に聞いた「実際に購入したマイホームの金額」や「住宅ローンの利用金額」といった具体的な情報を詳しく検証しています。北海道ろうきんでは、安心金利でゆとりのある返済計画が立てられる住宅ローンをご用意しています。ぜひ、ホームページもご参考にしてみてください。

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「みんなのマネLABO」編集部

執筆者 「みんなのマネLABO」編集部

北海道労働金庫の営業推進部の職員が中心となって「みんなのマネLABO」の各記事を企画・監修。北海道のマネービギナーにとってプラスに働く内容や分かりやすい記事をお届けすることを目指しています。